病気について
ペットにこんな症状はありませんか?
こちらのページでは、体の部位ごとに起きやすい症状を掲載しています。以下のような症状があれば、何らかの病気が隠れているかもしれません。該当しない症状でもぜひお気軽にご相談ください。
皮膚科専門外来
動物病院に来院される皮膚病の理由の多くは「皮膚を痒がる!」です。
写真は女の子のワンちゃんで、以前からわきの下と股の間をとても痒がっていましたが、診断の結果は「酵母菌感染」+「アトピー性皮膚炎」という組み合わせの皮膚病でした。
いくつかの病気が同時に起こっている場合には、それぞれの原因に対して治療をしていく必要があります。
しかし、痒みを引き起こす原因となる皮膚病の種類はそれほど多くありません。 このように書くと、皮膚病の診断はずいぶん簡単なように思われかもしれませんが、実際には 複数の皮膚病 が絡み合い、複雑な症状になっていることが多いので、正確に病態を診断することとてもが重要です。
主な痒みのある皮膚病
耳の病気も皮膚科なの?と思われるかもしれませんが、耳の表面も皮膚で出来ているので耳の病気も皮膚科の守備範囲なんですよ。
さて、耳の病気の話の前に、まずは耳の構造を簡単に説明させて頂きます。
耳は 耳たぶ(耳介) から始まり、 耳の穴から鼓膜までの ”外耳”、外耳を通ってきた音を増幅する ”中耳”、そして実際に音を聞く器官がある ”内耳” の3つの部屋に分けられます。
”耳が痒い” とか ”耳が臭う” という原因は、この中の外耳に炎症がある ”外耳炎” がほとんどです。
この外耳炎をほっておくと、炎症が中耳や内耳にまで波及してしまうことがあり、 とくに内耳の中には体のバランスを保つ ”三半規管”や”前庭”という器官も存在するので、内耳炎になると 首が傾いたり、まっすぐ歩けなくなる等 の症状が出ることもあります。
そういう意味でも外耳炎はしっかり治療しないといけない病気なのです。
外耳炎の原因
1.耳の中の細菌が繁殖した (細菌性外耳炎)
2.耳の中の酵母菌が繁殖した(マラセチア性外耳炎)
3.耳ダニが感染した
に分けられ、それぞれの病気は耳の中の耳垢を調べることで診断できます。
※ちなみに耳ダニはヒトにも感染します。実際、自分の耳に耳ダニを入れて観察した人もいました・・・ロバート・A・ロペズ(獣医師)猫から採取した耳ダニを自分の耳に入れ丹念に観察・分析したことで1994年にイグノーベル賞(昆虫学賞)を受賞
しかし原因が分って治療を行っても「治療中は痒がらないけど、治療を止めるとすぐに再発してしまう」という話もよく聞います。
こういう外耳炎は上記の原因に加えて、
1.外耳炎の原因にアレルギーが関与している
2.外耳炎が慢性化して、外耳が狭くなっていたり、鼓膜が破れている等の構造的な変形が起きている
ということが考えられます。
アレルギーが関与している場合には、アレルギーの治療も同時に行うことで対応していきますが、外耳の構造変化がある場合には治療に時間がかかることも多く、最悪の場合には外耳全体を取り去るような手術が必要になることもありますので、「耳が痒そうだな」と思ったら、出来るだけ早く治療を開始する事をおすすめします。
こんなことでお悩みではありませんか?
- アレルギーと言われずっとステロイドを飲んでいるが、副作用が心配
- 治療は行っているが十分な効果がなく、見ていて辛い
- 一度専門家に診てもらい、今の治療やケアが適切か知りたい
―など
当院では定期的に皮膚科の專門医による専門外来を行っております。
皮膚病でお困りの飼主様、皮膚病で苦しんでいるワンちゃんやねこちゃんは一度ご来院ください。
皮膚病は飼主様にとって最も症状が目に見え、痒みなどの症状は見ていて大変つらいものです。
当院ではそんな症状を少しでも改善し、快適な生活のお手伝いをするべく、皮膚科専門外来を始めました。
担当医は経験豊富な獣医皮膚科学会認定の皮膚科専門獣医師となりますので、安心してご受診ください。大切なワンちゃんやねこちゃんの苦しみを和らげられるようしっかりと診療に当たらせていただきます。
担当獣医師先生紹介
吉田昌規船先生
DVM
日本獣医皮膚科学会認定医
10年の東京農工大学内科研修医・皮膚科研修医を経て、日本獣医皮膚科学会認定医試験を首席で合格。
現在も皮膚科の研究に従事しつつ、様々な動物病院で皮膚科医としてたくさんの動物の皮膚病の治療にあたっております。
診療の流れ
専門医による検診·検査
▽
診断
▽
治療計画の作成
▽
治療
▽
専門医がいないときの継続治療は指導を受けた当院担当医(当面は院長)が行います。
▽
専門医による再診
▽
専門医による治療反応の確認
▽
治療計画の再考
※その他、自宅でのスキンケアなどのご指導も致します。
・スキンケアは皮膚の状態を改善するためになくてはならない治療です。スキンケアが上手くいけば症状の緩和や減薬にもつながります。
皮膚病の代表的な検査
・テープスプリット スタンプ検査
:皮膚のばい菌(細菌·マラセチア)、皮膚のコンディションを顕微鏡で調べます。感染性の皮膚炎や、アトピー性皮膚炎などが疑われたときに行うことが多い検査です。
・抜毛検査
:毛根、毛の状態を顕微鏡で調べます。ホルモン失調等では毛根が細く弱々しくなります。
・皮膚搔爬検査
:隠れたダニを見つける検査·毛根や皮膚にトンネルをほるダニを見つけます。
他にも、こんな検査があります。例えば···(これらは皆に行うわけではありませんのでご安心ください。)
培養感受性試験:薬の効きにくいばい菌にどのお薬が効くのか調べます。
ホルモン測定:ホルモン失調が疑われた場合に行います。血液で検査が出来ます。
皮膚生検:特殊な病気(免疫性・腫瘍性疾患等)が疑われた際、皮膚を少し頂いてしっかり原因を調べます。
専門外来診察料
初診料 | ¥4,000(税抜) 【当院にカルテのない方は、初診時にカルテ作成料として500円が別途必要となります。】 |
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再診料 | ¥3,000(税抜) |
検査費用 | 診察時に必要な検査について費用を含めお話しいたします。 |
ご予約について
皮膚科診療は時間をかけてしっかりと問診,診察を行うことが大切です。ご予約制とはなりますが場合により診察が押してしまうことがあります。お時間に余裕をもってご来院、ご予約をおねがいします。
ご予約はお電話(03-6796-8520) ·ご来院時に直接スタッフまでお申し付けください。
急なご予定などでキャンセルをされる場合は当院までご一報いただけますようお願いします。
目
主な症状
- 目ヤニが出る
- 目をよくこする
- 涙目
- 目をショボショボする
- 目が白い
- 見えてなさそう
―など
考えられる病気
- 白内障
- 緑内障
- ドライアイ
- 腫瘍
―など
耳
主な症状
- かゆがる
- 赤みがある
- 臭い
- ベタベタする(脂っぽい)
―など
考えられる病気
- 外耳炎
- 中耳炎
- 血行障害
―など
歯
主な症状
- 歯石がついている
- 歯肉が赤い
- 口が臭い
―など
考えられる病気
- 歯周病
―など
循環器外来について
このようなお悩みやご要望をお持ちではありませんか?
- 心臓が悪く治療を行っているものの思うような効果を感じられない
- 聴診で心臓に異常があると言われたので詳しい検査を受けたい
- キャバリア・シーズー・マルチーズなど心臓病になりやすい犬種なので異常がないかどうか詳しく診てもらいたい
- 心臓は手術しないと治らないと聞いたが、どんな手術なのか、また手術しないとどうなるのか等、手術についても知りたい
―など...当院では、心臓病に関する専門的な知識をお持ちの先生をお招きして予約制の循環器外来を行っております。
先生紹介
菅野 信之(かんの のぶゆき)先生
獣医循環器学会 認定医
元 宮崎大学 獣医外科学研究室 助教
現 狭山動物心臓病研究会 代表(心臓外科を行う団体)
専門外来診察料
初診料 | ¥5,000(税抜) 【初めて循環器外来をご受診の際の診察料】 |
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再診料 | ¥4,000(税抜) 【2回目以降の循環器外来をご受診の際の診察料】 |
レントゲン検査 | 2方向 ¥4,950(税抜き) 追加 +¥1,000(税抜き)/枚 |
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心エコー検査(専門医診療時) | ¥8,800(税抜き) |
心電図検査 | ¥3,300(税抜き) |
循環器外来の診察は、完全予約制です。
ご希望の方は、事前にご連絡頂きお申込み下さい。
また、動物の診察ではなく話だけ聞きたいという場合もご相談に応じます。
お気軽にスタッフまでお問い合わせ下さい。
考えられる病気
- 胃炎
- 腸炎
- 腫瘍
―など
呼吸器
主な症状
- せきが出る
- くしゃみが出る
- 鼻水が出る
- 鼻が詰まっている
- いびきをかく
- 鼻血が出た
- 呼吸が苦しそう
- 呼吸が速くて浅い
―など
考えられる病気
くしゃみの場合
- 鼻炎
- 歯牙疾患
- 鼻腔内異物
- 腫瘍
―など
せきの場合
- 風邪
- 気管支炎
- ケガ
- 心臓病
―など
腎臓・泌尿器
主な症状
- 尿の量が多い
- 頻尿
- 血尿
- 尿がなかなか出ない
―など
考えられる病気
- 腎不全
- 膀胱炎
- 膀胱結石
- 膀胱腫瘍
―など